Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

着信アリ

家中の窓がガタガタと鳴る台風の夜、一人でこれを観たのは不運だった。怖い。ある大学で、携帯電話に関わる奇妙な事件が連続して起こる。“着信アリ”という表示に気づいて着歴を見ると、発信元は自分の番号、留守電には自分の声。着信時刻は数日後になっている。そしてそのメッセージを受けた者は、まさにその時刻、不可解な死を遂げる──。『リング』シリーズの大ヒットに続く、角川の都市伝説型ホラー。前半ではじらすことをしない洋物ホラー的シーンの連発、転じて後半は日本古来の粘着質な怪談で、謎解きの要素も十分。劇場用映画ソフトとしては世界初の音響再生技術“PST”を採用し、市販のヘッドホンで5.1chサラウンドサウンドを体感できる。

【CDジャーナル 2004年10月号掲載】