Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

アイ,ロボット

ロボットがあふれる近未来の生活、感情を持つようになったロボット、そして人工知能の反乱──アイザック・アシモフの短編小説を原作としたSFだが、手塚マンガで育った日本人にはどこか既視感があるストーリーで、いっそ“ウィル・スミスの俺様アクション映画”として観たほうが痛快に楽しめる。ロボットとの格闘シーンは、CGだと分かっていても圧巻。いや、CGだと分かっているからこそその映像技術に目を奪われるのか。ロボットたちの半透明でぬらっとした姿は不気味だが、これはキリスト教圏では“神以外が創った人の形をしたもの”に対する不信感が根強いことの表れだろう。そしてその“不気味だったロボット”に、観客は次第に共感していく。

【CDジャーナル 2005年04月号掲載】