Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

青〜chong〜

69 sixty nine」などで注目される李相日監督が映画学校の卒業作品して制作し、『ぴあフィルムフェスティバル』でグランプリを受賞、一般公開にまで至ったという、小品ながら上質の一本。“チョン”という差別用語を自らタイトルに冠していることから、在日3世である監督の覚悟を感じ、真摯に鑑賞しようと身構えた──ら、拍子抜けした。舞台こそ朝鮮人学校だが、描かれているのはごくありふれた高校生たちの日常。他校の生徒とケンカしたり、親に反発したり、女の子にドキドキしたり。時に熱く、時に投げやりで、切ない。「在日」という特徴的な枠で切り取っているから分かりやすく見えてくるってだけで、十代の気持ちって、国籍とか関係ないよな。

【CDジャーナル 2006年06月号掲載】