Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

キスキス バンバン - L.A.的殺人事件

ちんけなコソ泥ハリーが警察に追われ、たまたま飛び込んだのが映画のオーディション会場。なぜかそこで演技力を見込まれてしまった彼は、役作りのためにゲイの(?)私立探偵に弟子入りすることになる。このデタラメなコンビに加え、ハリーの初恋の相手が売れない女優として登場、三人は奇怪な連続殺人事件に巻き込まれていくが──。いかにも調子のいいタイトルは、キス=ロマンス、バンバン=アクション(発砲)という、エンタテインメント映画の二大要素を表わす定例句。軽快なドタバタ犯罪映画の型をなぞりながら、ハリウッドの典型を笑うパロディ的な要素もちりばめられる。しかしいいのか、“ロード・オブ・ザ・コックリング”って……。

【CDジャーナル 2006年10月号掲載】