Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

X-MEN ファイナルディシジョン

ストーリーを解説するのはヤボというものだろう。突然変異の超能力者たちを主人公とした、定番のアメコミ作品第三弾である。CGで精細に描かれるバカバカしいほどの超能力、臆面もない筋運び、アカデミー賞女優の無駄づかい──ああ、大好き! 娯楽作品としての割り切りが潔い。一方でこのシリーズが、現実の社会的マイノリティを暗喩しているのもよく知られた話。ミュータントたちを取り巻く偏見や孤独感は、たとえば今の同性愛者の苦悩と一致する。前二作の監督がゲイであることからこの二重構造が構築されたといわれていたが、本作で監督を引き継いだブレット・ラトナーもその色合いを消さずに残した。が、そんなのはどうでもいいさ、ただ楽しもう!

【CDジャーナル 2007年03月号掲載】