Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

16ブロック

NY市警のジャックは勤務中から酒をあおっているようないい加減な男。その日言い渡されたのは、留置場から裁判所までのたった16区画、ある証人を送り届けるという簡単な任務。ものの15分もあれば事足りる──と彼は思っていた。が、男が証言するのが警察内部の不正事件に関することだったために、それを阻止したい警官たちによる突然の襲撃を受けて──。“警察が敵”というやっかいな状況の中、法廷が始まるまでの118分間に起こった攻防戦や逃避行を、ほぼ時間軸どおりに描いた。“ブルース・ウィリスのアクション物”と聞いて想像するよりはるかに地味で小粒な映画だが、それでいい。直球勝負の安定した構造で、安心して観ていられる。

【CDジャーナル 2007年03月号掲載】