Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

スネーク・フライト

大物ギャングによるリンチ殺人を偶然見かけてしまった青年が、裁判の証言台に立つことに。それを阻止したいギャングは、彼を移送する飛行機にとある細工をした──なんて筋書きはどうでもいい。物語の主役はあくまでヘビ、ヘビ、ヘビ!! 「数千匹の毒ヘビが、高度3万フィートを飛ぶジャンボ機に溢れかえる」というのが本作の核心であり、それ以外は説明の必要なし。エロやお笑い、人情劇も組み込まれてはいるけれど、それすらも単なる後付けの、清々しいほど割り切ってB級に徹したパニック・スリラーである。本作の身も蓋もない恐怖感を気に入った方は、ぜひ同じ監督の『デッドコースター』を。筆者はどっちも二度と観ません──怖いんだもの。

【CDジャーナル 2007年06月号掲載】