Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

007カジノ・ロワイヤル

6代目ボンド役にダニエル・クレイグを迎え、舞台を現代に移して(新ボンドは68年生まれの設定)仕切り直しとしたシリーズ第21作目。これまでにあった荒唐無稽な状況設定や秘密兵器のたぐいを排し、より現実的な“生身のジェームズ・ボンド”の新人時代を描く。こんな有名作を解説しても野暮なので、個人的な見どころを三つ。①“パルクール”と呼ばれる技法を使った、純粋に身体的なアクション。とにかく登る、よじる、飛び降りる! 芸術的ともいえる出来で、派手なカー・チェイスや建物の崩壊よりよほど目を見張る。②歴代ボンド・ガールの今を取材した特典映像は貴重!③ところでボンドの全裸拷問シーン、いったいどこに必然性が……(笑)。

【CDジャーナル 2007年07月号掲載】