Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

Pet Shop Boys : Cubism in Concert

アルバム『ファンダメンタル』の発表後に行われた北米ツアーの最終日、2006年11月24日のメキシコでの公演を収録。ポップで茶目っ気ある曲調にHIV軍国主義についての政治的メッセージを織り込む姿勢はデビュー当時から不変。自分はフォーマルな黒服で歌に専念し、派手な衣装やダンスはバックの若者たちに任せっきりのニールは、コメンタリーでは「ぼくらは年寄りだから」と笑っているが、実際にはその対比が活きて“伝統と革新”や“静と動”の混在をおもしろがる彼らのスタンスが伝わってくる。が、おとなしくしていたのは途中までで、ヒット曲を立て続けにぶつけてくる終盤は圧倒的。ニール52歳クリス47歳、最初はわざと老けたフリしてやがったな。

【CDジャーナル 2007年08月号掲載】