Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ナイトミュージアム

“オモチャ箱をひっくり返したような”という表現があるが、それを大の大人が集まって具現化してしまった。舞台はタイトルどおり夜の博物館。仕事もうまくいかずに離婚され、息子にさえ愛想をつかされそうなダメ男が、夜警の仕事にもぐりこむ。が、そこは夜になるとすべての展示物が生き返る摩訶不思議な場所だった! 恐竜やモアイ像、稀少動物や歴史上の人物たちが縦横無尽に闊歩する中、最初は呆然とするしかなかった彼も、自分なりに対処法を考え出して──。米国で人気のコメディ俳優が多数出演してノリのいい演技を見せ、子どもらしい無茶な空想や荒唐無稽な夢をCGで実現した。“子どもだまし”もここまで徹底すれば立派、大人も十分楽しめる。

【CDジャーナル 2007年09月号掲載】