Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

バブルへGO!!

ホイチョイ原作と聞いただけで“バブルの残骸”などと失笑する向きもあろうが、それは正直もったいない。商業ベースの浅い視点で世相の表面だけを追うのも、20年も続けていればひとつの才芸。というか本作、コメディとして十分おもしろい。広末扮する借金まみれのフリーターが、財務省の秘密プロジェクトによって“洗濯機型タイムマシン”で1990年に送られ、バブル崩壊を食い止める──細かい辻褄合わせはハナから放棄。かつての六本木の狂乱の夜を再現し、ボディコンやゲジ眉を笑い飛ばす(現代の象徴として描かれるヘソ見せローライズやケータイも、10年後に見れば噴飯物なのだろうが)。スパイス的に出演する飯島愛やラモスらがいい味出している。

【CDジャーナル 2007年10月号掲載】