Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ジャンパー

冴えない高校生が突然“ジャンプ”(瞬間移動)の能力に目覚め、世界中を飛び回って遊ぶ悠々自適の生活をゲット。お金は銀行の金庫から拝借、リオで女を口説きNBAの試合を観戦し、エジプトやローマの遺跡に忍び込んで観光。が、いつしか謎の組織が彼を追い、命を狙うように──。日本を含む各国の風景や、中世から続く秘密組織とのスピード感ある戦闘シーンが魅力。が、続編への布石か、いくつかの伏線が未消化で歯がゆい。あと主人公、超能力の使い方がショボいぞ。スーパーマンみたく世界を救うとか、パーマン4号のように運送屋で稼ぐとか、いっそ悪に徹して世界征服を狙うとか、いろいろできるだろうに。舞台が大がかりなだけに、小物っぽさが……。(

【CDジャーナル 2008年09月号掲載】