Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ピクサー・ショート・フィルム & ピクサー・ストーリー

現在はディズニーの傘下にあるが本家を完全に食ってしまった感のあるアニメ・スタジオ、ピクサー。そのピクサーがCGの黎明期につくった実験的な試作や、セルDVDのオマケ用につくった映像など、13の短編作品を集めたのが本作。短いだけに単純に笑える秀作が多く、『Mr.インクレディブル』など大ヒット作の裏話的小咄もおもしろい。が、本作最大の魅力は、ピクサーの栄枯盛衰やメンバーの奮闘を追ったドキュメンタリー映像。若い才能が集まり、社内で弾け遊びながらも徹夜の日々を重ね、ソフトもないところからCG技術を開発し、同時におもしろい物語をつくるという熱意──“自分もこの時代のこの場所にいたかった”と思うクリエイターは多いはず。

【CDジャーナル 2009年01月号掲載】