Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ティンカー・ベル

ディズニーの1953年の名作『ピーター・パン』のサイド・ストーリーで、天真爛漫な“物づくりの妖精”ティンカー・ベルがこの世に生まれ、成長していく様を描く。もとがお伽噺だけに、正直大した筋はない。が、ディテールの造形が見応えあり! よく、幼い子どもが筋も分からないままディズニー映画にハマるというが、それも納得。キュートな妖精の姿形、妖精の国の風景、魔法の映像効果、妖精たちの使う細かな日用品──見ているだけで楽しい。子ども向けだが、丁寧に作られた良作。4部作になる予定で、ディズニー映画の新たな定番になりそう。妖精たちの仕事に、妙に現実的な“ノルマ”とか“納期”があるのだけ、ちょい気をそがれる……かな。

【CDジャーナル 2009年06月号掲載】