Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ベイビーママ

キャリア・ウーマンのケイトは、37歳で独身。焦れば焦るほど男は逃げていく。せめて子どもは産みたいと精子バンクに大金を払うが、不妊症で妊娠失敗。それならばと代理母を探し、出会ったのがアンジーという自由奔放で下品な女性。無事妊娠したアンジーがケイトの家に転がり込んできたことから、二人の奇妙な共同生活が始まって──。アメリカという国はなんでもありだなあ。未婚者には精子バンク、ゲイのカップルには代理母や養子縁組、レズビアンには体外受精。神の教えから中絶すら禁止する州も多いというのに、極端から極端へ走る。本作、その極端ぶりをコミカルに描き、上記の異端カップルたちが一堂に会したセラピー会の様子など苦笑必至。日本では劇場未公開だが全米初登場1位の良作だ。

【CDジャーナル 2009年08月号掲載】