Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

スター・トレック

66年の放映開始以来、TVシリーズ5本、映画10作と拡大し続けてきた『スター・トレック』の世界をいったん仕切り直し、世界観やキャラ設定はそのままに、初見の人でも楽しめるよう再創造した。もちろん古いファンが楽しめる小ネタや定番キャラの顔出しもあちこちに(R2-D2まで登場!)。膨大な過去作があるだけに細かな設定の矛盾も見られるが、そこはもとより時間移動や時空移動が醍醐味のシリーズだ、“異なる過去”もあれば“異なる未来”もあるということでひとつ。時代設定は最初のテレビ・シリーズより20年ほど遡り、若き日のミスター・スポックやカーク船長が登場、その葛藤や成長を描く。青年カークの破天荒ぶりが痛快。総じて期待通りに壮大なスペース・オペラに仕上がっている。

【CDジャーナル 2010年01月号掲載】