Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

シャーロック・ホームズ

ガイ・リッチー監督による新しいホームズ映画は、推理よりもアクション重視。冷静沈着なはずのホームズ、暴れる暴れる! ワトソンとの関係の描き方も独特で、まるで恋人相手のように拗ねたり絡んだり。そのやり取りがユーモラスではあるが、従来作のファンは面食らうはず。一方で拳銃や煙草などの小物の描写は、密かに原作の設定を細かく再現、シャーロキアン魂をくすぐってみたり。唯一最大の難点は、ホームズの頭の回転が速すぎること。観客が納得する前に推理が進行していくので、謎解きの爽快感がない! ぼくがバカなのか?(泣)

【CDジャーナル 2010年09月号掲載】