Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

コララインとボタンの魔女

ヒューゴー賞受賞の児童ファンタジー小説を『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督が映像化。築150年の旧家に引っ越してきた少女は、秘密の扉の先に最高の世界を見つける。そこではママは優しく料理上手、パパは陽気で親切で──ただし皆、目がボタンのヌイグルミ仕様。少女も目をボタンに替えて住人になれと誘われるが──。CGでなく実物を使ったコマ撮りアニメで、人形の布地や縫い目の質感が生々しく、子どもの遊びが持つ邪気や残酷さをうまく象徴。画面も物語も可愛いのになんだか禍々しくて、そこがシニカルでよい。

【CDジャーナル 2010年10月号掲載】