Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

グリーン・ゾーン

2003年、米軍侵攻下のイラク。ミラー(マット・デイモン)率いる捜索班は大量破壊兵器を探して数々の危険地帯に飛び込むが、偽情報に翻弄されてばかり。結局のところ大量破壊兵器など存在しないのでは? では誰が何の目的で偽情報を流し、開戦へと向かわせたのか?──表面上はアクション映画だが、実際には史実の裏側をフィクションで埋め、政治的な主張を込めた自国批判映画。ブッシュからオバマに変わっても相変わらずデタラメの多い国だが、自国の負の歴史をこうして批判ができるあたり、まだアメリカも捨てたもんじゃない。

【CDジャーナル 2010年11月号掲載】