Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

インセプション

主人公は“夢”を操作できる産業スパイ。チームを組んで相手の夢に潜り込み、機密を盗み出す。夢で見ている夢の、その中の夢にまで深く潜っていくと、次第に虚実の感覚が失われて現実に戻れなくなり──と、そんなSF的設定には既視感があるし、物語の要となる主人公らのトラウマも平凡。だがそんな欠点を補って余りある、圧巻の視覚効果! “夢”にありがちな矛盾や無謀を、アイデアとCG技術で見事具現化。豪華絢爛な城が崩壊し、街は裏返しに折り曲げられ、無重力の中で人が泳ぐ。高画質&大画面でこその壮大な映像美。すげー。

【CDジャーナル 2011年01月号掲載】