Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

フィリップ、きみを愛してる!

IQ169の詐欺師(ジム・キャリー、適役!)が刑務所の中で運命の人と出会い、熱い恋をして、二人で幸せに暮らすために何度も脱獄を図る──。恋する二人が男同士だという点はとりあえず置いといて(あのユアン・マクレガーの堂に入ったゲイ演技は笑えるが)、本作最大のツボは、奇想天外なアイデアで詐欺や脱獄を繰り返す主人公のたくましさ。何度捕まってもへこたれず、中でも最も大胆な、一世一代の大芝居は──騙されたこちらも爽快! これ、実話を元にした物語だそうで、失笑しつつ感心。今も刑務所にいる彼らに幸あれ。

【CDジャーナル 2011年01月号掲載】