Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

トロン:レガシー

'82年、世界初のCG映画として登場、暗闇に浮かぶワイヤーネオンの描線やフラットな質感が“光のアート”とも呼ばれた前作(興行的には失敗)が、3D黎明期の今、続編化。天才プログラマーらが架空空間に理想世界を構築、しかしプログラムの反乱で現実に戻れなくなり──世界観やその内部のルールが複雑で、前作の予習が必須(せめてWikiで)。CGはさらに精緻化し、3Dの劇場版は大迫力が楽しめた……んだろうが、2D版としては何かもう一つ要素が欲しかった。エロスでも血飛沫でもドンデン返しでも。

【CDジャーナル 2011年07月号掲載】