Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

幸せの始まりは

ソフトボールのプロ契約を切られ、途方に暮れる三十路の女。大企業の御曹司だが、父の罪を被って身分も財産も失いかけの男。この二人の小心者が出会ってみたが、最初は互いに会話にもならない。心の中の暴風雨に、自分では対処できないのだ(このへんの人の弱さの描写は巧み)。ただ女には野球選手の彼氏がいて、こいつが滑稽なほどに超ポジティブ! 三人の不器用な三角関係は、総じて、週末のOLさんが気楽に観られるようなラヴコメに仕上がった。ただ、ラヴの要素もコメの要素もやや薄い……のが残念。

【CDジャーナル 2011年07月号掲載】