Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

Heart to Heart / 槇原敬之

槇原が最近、"降りて"きている。あざとい音楽チャートは気にしない一方、TVでは妙にハイ・テンションで、親しみやすくも孤高の崇高性を守っていたのが今まで。が、今や彼はバラエティ「新堂本兄弟」で毎週ヒナ壇に上がり、昼の主婦番組ではキャッチーなジングルが繰り返し流れる(4曲目)。しかし彼は己を捨てたわけではなく、相変わらず詞では“神様”や“ありがとう”という言葉を重んじ、一方で音楽職人として"遊べる音"を探しては、メロディに流し込んで楽しんでいる。もはや職人芸の国民的ポップス。

【CDジャーナル 2011年08月号掲載】