Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ツーリスト

“奇形”という言葉が浮かぶほど圧倒的な、アンジェリーナ・ジョリーの美貌。彼女とたまたま出会っただけの旅行者役ながら、国際的優男としての存在感を隠しきれないジョニー・デップ。逃亡中の国際指名手配犯を軸とし、古都ベネチアを舞台に繰り広げられる追いつ追われつのスパイ戦。すべてスタイリッシュかつスリリングで、優美で贅沢──なのに、どこかマヌケ感が漂うのは何故? そして叶姉妹を思い出すのは何故?(いや、顔が似てるという話ではなく)完璧すぎる美は滑稽に見えるってことなのかな。

【CDジャーナル 2011年08月号掲載】