Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

キッズ・オールライト

男勝りで堅物な才女と、感覚的でフワフワした美女──レズビアンカップルによく見る組み合わせだ。その二人が精子バンクを使い、娘と息子を産んで“家庭”を築いている(↑米国都市部ではもはや珍しくない家族形態で、本作の監督もその内の一人)。が、成長した娘と息子が、母親らに内緒で精子提供者(=姉弟の生物学的な父親)と連絡を取ったことから、“不自然な家族”の歪みが一気に表面化して──。さすが当事者、深刻になりがちな題材を余裕を持ってコメディ化。ダメな男女の妙な色気に、苦笑の連続。

【CDジャーナル 2011年12月号掲載】