Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

宇宙人ポール

E.T.』の大人版スラップ・スティック。SFオタクのおっさん二人が、コミケ帰りに事故に遭遇、出会ったのは昔のアメリカン・コミックそのまんまの宇宙人! 実はUFOが地球に墜落して以来数十年間、米国政府が極秘で幽閉、利用していたのだ。『E.T.』と違い主人公は大人なので、自転車で逃げる幻想的なシーンのかわりに展開されるのは、ドタバタのカーチェイス。米国のねじれた宗教事情を背景にしたギャグにも失笑。ちょうど30年前に『E.T.』に熱中した制作者たちの、彼らなりのオマージュ作品だ。

【CDジャーナル 2012年07月号掲載】