Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

愛と誠

さて困った。40年前の大ヒット漫画の原作が梶原一騎、映画化したら好評で続々編まで出たのが70年代後半。で、今回の再映画化は監督が三池崇史、脚本が宅間孝行。このメンツからして必見の一作なのだ(逆にここでピンと来ない人は観る必要はない)。当時は王道の大袈裟な演技と台詞。“一匹狼の不良と財閥令嬢の恋”という、超古典的筋書き。その上不良(妻夫木聡)も令嬢(武井咲)もその両親(市村正親一青窈)も、突然声高らかに歌い踊るのだ。真顔で。これはオマージュなのかパロディなのか──困惑。

【CDジャーナル 2012年11月号掲載】