Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

幸せのキセキ

『We Bought a Zoo』という原題を捨てて凡庸な邦題を掲げたのは失敗。私たちは買ったのだ、つまり母親の死で歯車が回らなくなった父子家族が、なんと動物園を。反抗期の息子、おしゃまな娘、優しいがやることが無鉄砲なパパ。もちろん動物の相手は未経験で、設備も古く、従業員も変わり者ばかり。母親の不在で空いた穴を埋めるものにと期待した僻地の動物園は、予想外(!?)の問題で崩壊寸前! 滑稽で憎めないダメパパをあのマット・デイモンが好演。実話の映画化だそうで、兄妹の今の幸せを祈りたい。

【CDジャーナル 2012年11月号掲載】