Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

黄金を抱いて翔べ

妻夫木・浅野・桐谷らを筆頭にせっかく花形男優陣を揃えたのに、これはちと地味すぎやしまいか(というかみんな小汚い)。大阪でしみったれた生活を送る6人の男が集まり、銀行の地下に眠る6トンの金塊を強奪しようとする。しかし雑魚は何をやろうと雑魚であり、勇んで立てた計画も大胆だがあまりにつたなく──。20年以上前の高村薫のデビュー作に惚れ込んだという井筒監督、演技力を見せたいならもうすこし心理劇らしくするか、逆にいっそエンタメに徹したサスペンスにするか……もったいなかった。

【CDジャーナル 2013年04月号掲載】