Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

箱入り息子の恋

メガネに地味顔で照れ屋、文系サブカル女子が今一番憧れるミュージシャン、星野源。その彼を愛でるための女子映画──との前評判だったが、いやあ、良かった。実直で上がり症、極度の人見知りな35歳の童貞(星野)と、資産家の娘で美しい、だが視力を失った女性(夏帆)の恋物語。これだけ聞くと往年の少女漫画のようだが、森山良子・黒木瞳の演じる両者の母親が、ときに声を荒らげ、いやにリアルに親のエゴを剥き出しにする。良い。もっとやれ。脇でアバズレを演じる穂のか(石橋貴明の娘)も良い。頑張れ。

【CDジャーナル 2014年01月号掲載】