Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

女神の見えざる手

各業界の利益を守るため、金と策を与えて政治家を操る“ロビイスト”。まだ若いリズはその中でも凄腕として名を挙げ、銃業界から「女性有権者を取り込みたい」と異例の指名依頼を受ける。が、彼女はそれを蹴り、逆に銃規制を推進する弱小NPOからの依頼を受けた。やると決めたあとの彼女は常に三手先四手先を読み、ときには違法な情報収集も躊躇しない。味方をも欺くその手腕は見事。が、膨大な資金力を持つ銃業界は彼女の個人的な弱点までをも攻撃し始め──。小気味よい展開が楽しめる上質な政治スリラー。現実がこうであるならば。

【CDジャーナル 2018年04月号掲載】