Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ファントム 開戦前夜

冷戦中の'68年、ソ連軍が使い古した老潜水艦が、航海中に失踪した。問題はその艦が、核を搭載していたこと──。米国との核戦争を図るKGBの一部過激派と、和平や均衡を望む艦長たちが、潜水艦という密室の中で、互いの信念に基づき反発や謀殺を繰り返す。静かに激しく。史実を脚色した物語で、実際にその“発射された核ミサイル”も海底で発見されている(不発)。これらの外交的応酬は、米国の法律では50年後(2018年?)には情報公開されるはず。このよくできた物語を凌駕する史実が明らかになるかと、楽しみだ。

【CDジャーナル 2014年02月号掲載】