Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

キリング / 26日間

デンマークで制作され欧州で大ヒットしたTVドラマ・シリーズのアメリカ移植版。優しく賢く美しい少女が、無残な水死体となって発見される。素行の悪い元彼や覗き癖のある学校用務員、ロリコン気味の教師など、さまざまな容疑者が捜査線上に浮かぶが、やっかいなのは、なぜかこの事件の要所要所でシアトル市市長選の政治的要素が絡んでくること。ミステリーだが「誰かを/何かを失った人々」の心の描写が深くて切ない。誰もが持っている小汚い部分、隠したい経歴が、話を追うごとに浮き出てくる構成も面白い。

【CDジャーナル 2014年04月号掲載】