Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

謝罪の王様

ふざけた話をつくることでは当代随一のクドカンが、「この世は謝れば何でもまかり通る!」とばかりにふざけてみたのが本作。「誰かの代わりに平身低頭で詫びを入れて土下座し、ことを収めてもらう」というのがその男の仕事。最初こそ男女の別れ話程度だったのが、ヤクザの交通事故、芸能人の不祥事、果ては某国王族への謝罪で首相までを駆り出す始末。奇しくも『あまちゃん』最終日が本作の公開日であり、“あまロス”症候群で出向いた観客は皆、ズッコケただろうな。でもクドカンの本流はたぶんこっち。

【CDジャーナル 2014年04月号掲載】