Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

しあわせの帰る場所

恨むほど厳格な父を持ったマイケルは、長じて作家となる。避けていたわけではないものの、実に17年ぶりに故郷で親戚一同が揃うことになったその日──親族の少年がボールを追って道に飛び出し、家族のまとめ役であった母が事故で亡くなる。それぞれの後悔や苦悩(特にその少年の苦悩)が静かに胸に染み入る。しかし母の遺品を整理していたとき、子どもたちはそれまで知らなかった母の一面を知って──ジュリア・ロバーツライアン・レイノルズらの豪華キャストが、地味で平凡な家族の内情を丹念に紡いだ良作。

【CDジャーナル 2014年05月号掲載】