Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

アイム・ソー・エキサイテッド!

ボルベール <帰郷>』(06)などですっかり“スペインの巨匠”となったアルモドバル監督だが、実は小品のブラック・ユーモアがお得意。本作はその原点回帰。スペイン発メキシコ行の航空機が、故障で着陸不能に。パニック回避のため、エコノミー客と女CAには一服盛って眠らせた(オイ……)。残ったのは3人のオネエCAとイケメン操縦士ふたり、癖のあるビジネス客たち。未来が見えるという中年処女、海外逃亡する銀行頭取、老いたSMの女王……。物語を斬る監督のゲイ的イジワル視線が小気味よく、苦笑の連続。

【CDジャーナル 2014年08月号掲載】