Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ウッジョブ!

ウォーターボーイズ』など“恥ずかしい青春”を描くのが得意な矢口監督、今回の主題は、なんと“林業”(原作:三浦しをん)。受験に失敗したチャラい18歳が、チャラい気分で林業の専門学校に進む。だが現場は山奥。ヒルマムシがそこら中にいて、単線の電車は1日3本。当然すぐに逃げ出そうとするが──。林業とは「百年前に祖父が植え、子と孫が世話をし続けた木を、曾孫が切り倒す」仕事。効率的・即物的な現代都会人の胸にはチクリ。あと伊藤英明は実は演技派、これくらい熱量を抜いたほうが力が冴える。

【CDジャーナル 2014年12月号掲載】