Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

マレフィセント

ディズニー映画の代名詞でもある童話『眠れる森の美女』('59)を、ディズニー自身が大胆に解釈し直した。本来悪役の魔女マレフィセントを主人公に。そして、彼女が姫君に眠りの呪いをかけるまでの前日譚を創作。いかにも悪役然とした黒い魔女に、観客はだんだんと共感するようになる。当初、物語の運び方が雑だなあと感じていたが、そうか、子どもたちはその粗い隙間を自分の空想で埋めていくのだ。そして自分だけの物語をつくりあげる。CGと実写を融合させた“おとぎの国”の情景は、大人でも一見の価値あり。

【CDジャーナル 2015年01月号掲載】