Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ジゴロ・イン・ニューヨーク

スパイク・リーコーエン兄弟作品の常連俳優、ジョン・タトゥーロが書いた“冴えないジゴロ”の脚本に、あのウディ・アレンが惚れ込んで、W主演に(アレンが他人の監督作に出るのは14年ぶりとか)。舞台はN.Y.の下町。金のないジイさんが、不器用で定職もないオッサンをジゴロに仕立て、自分はそのポン引き役に。オッサンは戸惑っていたが、たぶん男には分からない色気、それに不器用さの裏返しの“人を癒やす力”があって──金持ち女とのSEXシーンよりも、敬虔なユダヤ教徒の女が流す一筋の涙が心に残る。

【CDジャーナル 2015年02月号掲載】