Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

インターステラー

そう遠くない未来。地上には砂嵐が吹き荒れ、人には住みにくい環境に。“実は地球の終焉が近い”と知られれば、それこそパニックで人類は自滅する。学校では「アポロ月面着陸なんて大ウソ」「アインシュタイン相対性理論もウソ」と教え、宇宙への関心を逸らせている。が、その裏側でごく少数のNASAの人間が、移住可能な星を探して旅立っていた。もちろん自分の死は覚悟、必要なデータさえ送れればよい。この度その第2弾グループが、先行隊の発信する信号に従い、それぞれの星を訪れ……。相対性理論どおり、1時間過ごせば地球上では7年間が経つ星など、時空をこえた焦燥感は秀逸。本当に宇宙・SF物を愛するファンには『2001年〜』『Star Wars』に並べ賞される一作になるはず(物理学的で哲学的)。物語を裏支えするロボットTARSくんは、今後R2-D2C-3POのように愛される存在になるかも。ただ、169分はちょい長すぎた。

【CDジャーナル 2015年05月号掲載】