Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ザ・ゲスト

戦場で息子を失った一家を、ある青年が訪ねてくる。「息子さんの戦友で、家族への伝言を託された」と。多くは話さない紳士的な態度。青く魅力的な目に、鍛えられた体。突然の来訪者を怪しんでいた家族は、いつしか彼に惹かれ、まるで“洗脳”のように信頼するように──。前半、このネタのサイコ・スリラーは珍しくないとはいえ、よくできている。台詞でなく映像を使った心理描写も巧み。が……途中からはただのB級アクション! 監督によると「80年代映画へのオマージュ」。真剣に観ていた筆者、膝から崩れ落ちました。

【CDジャーナル 2015年06月号掲載】