Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました

料理の腕はピカイチだが雇われ人としては不器用なシェフ。グルメ評論家に悪口を書かれたことに腹を立て、Twitterの仕組みを知らないままに抗議の悪態を送ったら、それが拡散され、結局、地位もプライドも失う。失意の中、オンボロの屋台トラックを買った彼は、マイアミからロスまでキューバンサンドだけを売りながら、息子と一番弟子とともにアメリカ横断の旅に。料理映画としてはもちろん、父子の物語、ロード・ムービーとして、たいへん楽しい。くすりと笑って大笑いして、気がつくと少しだけ泣いている。

【CDジャーナル 2015年07月号掲載】