Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

博士と彼女のセオリー

“車椅子の天才科学者”として誰もが知るホーキング博士の、若き日の恋や学友との明るい生活から、徐々に難病ALSに冒されていくさまを描く。彼はまず手足の自由を、そして次第に言葉をさえも失ってしまう。一時、その“世界最高の頭脳”は動かない殻のような体の中に閉じ込められてしまったが、わずかに動かせる瞼と指、それにコンピュータの合成音声を使ってもう一度外界と繋がる。どこまで行っても人間らしく、茶目っ気すら感じさせる博士を演じきったE・レッドメイン、アカデミー主演男優賞は当然。

【CDジャーナル 2015年08月号掲載】