Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

マイ・ファニー・レディ

1973年、33歳の若さで名作『ペーパー・ムーン』を世に出したボグダノヴィッチ監督、その後この紙幅では書き表せない数奇な人生を歩み、13年ぶりに監督したのが本作(脚本も)。高級娼婦が出自であることをあっけらかんと話す新進女優の回顧の形で、演劇・映画界のあれこれを描くドタバタ・ロマンチック・コメディ。突飛で我が侭な人物群を93分にまとめきった手腕は見事! O・ヘプバーン作品など数々の古典へのオマージュや、監督の人脈を駆使したカメオ出演にも注目(『ペーパー・ムーン』のあの人も!)。

【CDジャーナル 2016年06月号掲載】