Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

マルガリータで乾杯を!

“障害者の性”はこの十年ほどで日本でもようやく議論されるようになってきたテーマ。脳性麻痺で言葉も体も不自由な19歳の少女が、歌を作り、恋をし、セックスをする。その最大の理解者は、母親。インドから米国への留学にも賛成、自らも付き添うほど。が、その母をして「あなた、普通じゃないわ」と言わせる事情が。娘は「私は人生でずっとそう言われてきた。今さら何が問題なの?」と返す。しかし母にも娘に隠している事情があり──。“性/生とは何か?”“普通とは何か?”という答えのない疑問にぶち当たる。

【CDジャーナル 2016年06月号掲載】