Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

幸せをつかむ歌

メリル・ストリープ物にハズレなし。彼女の経歴の中では小粒な扱いだろうけれど。いまだ80年代を引きずる破産寸前のロック・シンガーが、娘の離婚問題と自殺未遂をきっかけに、自分が捨てた昔の家族と再会し──。己に正直すぎる生き方の代償と結実。かのニール・ヤングから猛特訓を受けたというギター演奏や生歌、バンド仲間を演じるリック・スプリングフィールドなど、ロック・ファンの魂に訴える要素も散在。監督は『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ、娘役のメイミー・ガマーはM・ストリープの実娘。

【CDジャーナル 2016年08月号掲載】