Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

シークレット・アイズ

犯人は特定されたのに、政治的な理由から封印された13年前の殺人事件。新たな手がかりが浮かび、娘を殺された女と元同僚の男女がFBIで再会するが──。アカデミー外国語賞を受賞したアルゼンチンのサスペンス映画『瞳の奥の秘密』をハリウッド流豪華キャストでリメイク。美貌を犠牲にして鬼気迫る役作りをしたJ・ロバーツと、N・キッドマンが猥褻な言葉責めで容疑者を追い詰めるシーンは見物……だが、二人の存在感が大きすぎて、ラスト20分の“ゾッとするような人間の闇”が霞んでしまった印象も。

【CDジャーナル 2016年12月号掲載】