Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

マダム・フローレンス! 夢見るふたり

メリル・ストリープヒュー・グラント、名優2人が小喜劇に挑む。オペラの殿堂カーネギーホールで“伝説の歌姫”となった実在の貴婦人、マダム・フローレンス。その歌声はどこか不安定で、音程とリズムに難があり、声域も狭く──要するに彼女はド音痴だった!(←これが“伝説”の理由) それでも彼女を持ち上げる周囲と、その賞賛を疑わない本人。滑稽を通り越して愛おしい。ゴールデングローブ賞主要4部門でも候補となった小粒だがバランスの良い一品、監督は『危険な関係』『あなたを抱きしめる日まで』のS・フリアーズ。

【CDジャーナル 2017年06月号掲載】