Shota’s Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ワンダー 君は太陽

奇形を持って生まれ、顔に数々の深い手術痕を持つ少年、オギー。
人前に出ることをはばかって家庭学習を続けていたが、母親の決心により、彼は一般の小学校に編入する。
想像どおりゾンビだ怪物だと色眼鏡で見られる本人の心情は見ていて身を切られるようだが、本作では、その周囲の人々の心の影にも焦点を当てる──何事も弟優先で、いい子でいるしかない姉。大人たちに頼まれ、オギーの親友として振る舞う少年。
だが全体としてはユーモラスで優しい作品に仕上がったのは、オギーの茶目っ気と芯の強さのおかげ。丁寧な良作。

【CDジャーナル 2018年11月号掲載】